4月のドタバタをスイスイに
【新学期準備1】園のチームワークを強化しておく
人手不足は全職員の連携でカバーする
4月には、泣き続けている子やお世話に手間のかかる子がいて、どうしても人手不足になりがちです。担当の保育者だけでクラスを運営するには限界があるので、園長や事務、調理などの職員も含め、全職員でサポートする意識と体制を整えておきましょう。
「全職員で子どもたちを育てよう」という意識が定着している園はチームワークもよく、バタバタしているときも連携して対応できます。クラスに入るのを嫌がる子は事務室で事務スタッフがケアをする、号泣している子がいれば園長もちょっと手を休めて抱っこする、などみんなでフォローできるといいですね。
【スイスイPoint】全職員参加で定例ミーティング
チームワークの強化には、全職員でのミーティングを定期的に行うのが有効。とくに3〜4月は慌ただしい分、全職員での情報共有が大切です。各保育者の状況、特別なケアが必要な子、現時点での心配事、想定トラブルの対応策などの共有を定期的にしておくことで連携がスムーズになります。「定例ミーティングはあるけど連絡事項だけ」という園は、みんなが気軽に報告や相談ができる場に変えていきましょう。
本誌ではスイスイポイントのほか、幼稚園・保育園の助け合う仕組みの紹介も。
監修/若盛清美さん
埼玉県初の認定こども園「こどものもり」(埼玉県松伏町)の副園長。40年以上保育に携わり、今
も工夫を凝らしながらよりよい保育を研究中。「すくすく子育て」(NHK Eテレ)にも出演。
取材・文/代 亮子(KWC) イラスト/アキワシンヤ