もしかして虐待かも…
⼦どもの虐待知っておきたい「4つの分類」とは
平成29年度の厚生労働省の統計によると、児童虐待の相談対応件数は13万件超。死亡事例は年間49件にものぼり、1週間にひとりの子どもが亡くなっている計算です。
保育者は子どもの変化に真っ先に気づける存在。虐待は早期に発見して、適切な支援を行うことが重要です。「もしかして……」と思ったときの対応を確認しておきましょう。
虐待 4つの分類
1 心理的虐待
ことばによる脅し、無視、きょうだい間での差別的扱い、子どもの目の前で家族に対して暴力をふるう(DV)など
2 身体的虐待
殴る、蹴る、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、溺れさせる、首を絞める、縄などにより拘束する など
3 ネグレクト
家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車内に放置する、重い病気にかかっても病院に連れて行かない など
4 性的虐待
子どもへの性的行為、性的行為を見せる、性器を触るまたは触らせる、ポルノグラフィの被写体にする など
本誌では、「もしかして……」と思ったときの対応・支援の例を詳しく解説しています。
監修/松原康雄さん
明治学院⼤学学⻑。社会学部社会福祉学科の教授として教壇にも⽴つ。児童虐待防⽌全国ネットワーク理事。専⾨は児童福祉、⼦どもと⼦どもを育てる家族に対する社会的⽀援について。
取材・⽂/代 亮⼦(KWC) イラスト/浅⽻ピピ