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【泣く・怒る・だだをこねる】ネガティブな感情を閉じ込めない

【泣く・怒る・だだをこねる】ネガティブな感情を閉じ込めない

大人からすると一見ネガティブに思えるような感情も、子どもの成長過程においては重要な心の動きです。子どもがそのような感情を表すとき、保育者はそれらをどう捉え、どのように対応するのがよいのでしょう?

感情の表出から表現へ。心とことばの育ちにも
泣いてアピールは、コミュニケーションのはじまり
生まれたばかりのあかちゃんは、泣くということで自分の存在をアピールし、欲求を訴えます。泣くことはコミュニケーションの第一歩であり、泣いたときに自分の世話をしてくれる人に対して愛着を感じるようになっていきます。

成長するに従って、泣く、笑う以外にも様々な感情が芽ばえ、それらを表情や体の動きで表すように。ことばを習得していない乳幼児の場合は、自分と関わる人を意識するようになると、泣いたり怒ったりといった感情の表出が「泣いて訴える」「怒って訴える」というように、感情を表現する手段となっていくのです。

わかってもらえることが、愛着と信頼関係の土台に
子どもが泣いたり怒ったりしているときには、その感情がどこから来たのか、理由は何であるかを推察します。思い当たることがあれば「おなかがすいて泣いているのね」「おもちゃを片づけられて怒っているのね」など、それらの感情の理由をことばにしましょう。子どもは、自分の思いをわかってもらえたと感じることで、人との関わりに喜びを感じるようになります。そしてそれは、その相手への愛着や信頼関係にもつながっていくのです。

さらに気持ちがことばになることで、「これが“怒ってる”ってことなんだ」「これは“悔しい”って気持ちなんだ」と自分の感情を捉え、目に見えない心の動きも、ことばで伝えられるのだとわかるようになります。

また、長泣きやだだこねも、成長の過程では、とても大切なことです。自分の思いどおりにならないときに、その気持ちを誰かにわかってもらい、泣くことで気持ちを洗い流せたら「もう泣かない。我慢する」と、感情をコントロールする力も育っていきます。そうして、つらい気持ちを乗り越えて、我慢できた自分に対する自己肯定感も芽ばえてゆくのです。

監修/今井和子先生
二十数年間、世田谷と川崎の公立保育園で保育士として勤務。その後、お茶の水女子大学などの非常勤講師を経て東京成徳大学、立教女学院短期大学教授を務める。現在「子どもとことば研究会」代表。全国の保育者研修会で、講演などを行っている。

イラスト/山村真代 取材・文/仲尾匡代

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PriPri プリプリ 2019年6月号

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