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特別な配慮が必要な子の保育の支援相談室

発達に課題のある子の「朝の支度」

発達に課題のある子の「朝の支度」

登園後、子どもたちは荷物をロッカーにしまい、連絡帳やコップを出したり、体操服に着替えたりと、朝の支度を自分のペースで少しずつできるようになってきました。しかし、発達にやや遅れのあるはるなちゃんには、まだ朝の支度の習慣が身につきません。登園しても、バッグを持って部屋の入り口に立ったまま、保育者が声をかけるまで動きません

まさこ園長のアドバイス 
「○○してほしい」と求める前に、信頼関係の有無を振り返りましょう
みどり先生は、早くはるなちゃんに朝の支度ができるようになってほしいと思っているようですね。しかし、その前に気に留めてほしいのは、はるなちゃんと信頼関係が築けているか、ということ。

発達障害のあるなしにかかわらず、全ての子についていえることですが、子どもと信頼関係が築けていないうちから、保育者の「○○ができるようになってほしい」という思いを押し出してもうまくいきません。子どもは、自分を受け止めてくれる先生に、少しずつ心を開いていきます。信頼する大好きな先生と一緒だからこそ、家庭から離れた園でも安心して活動できるようになっていきます。まずは、はるなちゃんとたくさんあそんでよい関係を築き、「この先生、好き!」と思われる存在になることが大切です。

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できない理由に応じた支援の検討を
はるなちゃんの場合は、発達にやや遅れがあるので、その特性を考慮した支援についても考える必要があるでしょう。はるなちゃんが、入り口で立ちすくんでしまう理由には次の二点が考えられます。

[1]部屋の中はたくさんの子どもでざわついています。発達に課題のある子は、刺激の多い場所だと、混乱して思考が停止して固まってしまうことがあります。

[2]朝の支度には、やらなければいけないことがたくさんあります。段取りが覚えられず、何をしていいのかわからない状況になっている可能性もあります。[1]の場合、つい立てなどを立ててはるなちゃん専用の支度コーナーを設け、落ち着いて支度ができる場所を作ってもよいでしょう。可能なら保護者に相談し、部屋が賑やかになる前の少し早い時間に登園してもらうのもよいでしょう。

[2]の場合は、支度の手順が思い出せるよう、絵カードで手順書を用意しましょう。ある程度できるようになるまでは、保育者と一緒に手順書を見ながら支度をします。手順書を見ながら支度ができるようになってきたら、友だちを誘って一緒にしたり、手順書なしで挑戦したりするなど、徐々にステップアップしていきましょう。

お話/佐藤 曉(岡山大学大学院教育学研究科 教授)、北野雅子(大阪府公立幼稚園園長)
イラスト/みさきゆい 取材・文/森 麻子

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PriPri プリプリ 2018年4月号

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70,71ページに掲載

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