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支援のアイデア

発達に課題がある子を支える

保育者の声

発達に課題がある子の保育は、あたたかい気持ちになれたり、改めて気づかされたりすることの連続です。
そんな保育者の声を紹介します。
運動会をきっかけに保護者と信頼関係が
Aくんは、人間関係や環境の変化が苦手。自閉スペクトラム症と診断されて、私が4歳児クラスから加配担当になりました。
運動会のダンス練習では、失敗を過度に嫌がる傾向があるので、私と1対1で行いました。二人で練習をすることでしだいに自信がつき、全体練習にも参加できるように。本番は、最後までみんなと踊りきりました。Aくんのお母さんは、積極的に話すタイプではないのですが、運動会が終わってから「先生、ありがとう。感動しました」と言ってくれました。そのひと言が本当に嬉しくて! Aくんの担当になれてよかったと思いました。
(保育歴6年/Y・Aさん)
保護者と関係性を築き卒園後も連絡が
お母さんは、わが子の発達に理解を示し、ある頃からその子は発達支援教室に通うようになりました。小学校の学級は、園と発達支援教室からは特別支援学級か通級指導教室を勧めましたが、お父さんの理解が得られず通常級へ。
しかし先日、お母さんから「コロナ禍で休校が続き不安要素が目立つようになり、担任の先生の勧めで通級指導教室に通うことにしました」と報告が。時には保護者にとってつらい話をすることもありますが、卒園後も連絡してくれる関係性を築けて良かったです。
(保育歴28年/T・Hさん)
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イラスト/松尾穂波  構成/麻生珠恵

この記事が詳しく掲載されているのは
PriPriパレット 春号
64ページに掲載
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