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「吃音」を学ぼう①

吃音は、2~4歳の子どもに多く見られる話しことばの特徴です。生まれつきの体質であることが多く、育て方のせいではありません。子どもにつらい思いをさせないかかわり方を考えてみましょう。
吃音は、いわゆる「どもり」のことです。2〜3歳ごろに出やすく、幼児期のうちに7割程度が治るようです。「ぼぼぼぼく」などと音をくり返すほか、音を引き伸ばす、ことばが出てこないなどの症状があります。子どもには、語句をくり返したり、言い直しをしたり、「えっとね」などとことばを挿入したりなど、たどたどしい話し方もよく見られますが、これらが多いだけでは吃音とは判断しません。
元々もっている体質が原因の7割を占めるといわれ、加えてことばの発達する乳幼児期に引っ越しや入園など環境の変化が負荷となってしまうと、吃音になったり、それが続いたりするのです。随伴症状という、話すときに手を動かしたり、頭を振ったり、まばたきをしたり、話す前に息を大きくすったりなどの動きが見られる場合もあります。
また、吃音には発達障害(自閉スペクトラム症や注意欠如・多動症)や知的障害、ダウン症などが併存している場合があります。
教えてくれた人/帆足暁子
イラスト/川合翔子
取材・文/こんぺいとぷらねっと
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PriPriパレット 2022-2023年12・1月号

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