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聞こえづらさに気づくには?②

聞こえづらさを子ども自身が自覚しづらい「聴力」。周りの大人はどんな様子から子どもの聞こえづらさに気づけるのでしょうか。
音やことばに対する反応を見逃さない
子どもは聞こえづらさへの自覚がないことがほとんど。難聴の発見は容易ではありませんが、身近な大人が気づけることが望ましいです。保育のなかで子どもの音に対する反応を見てみましょう。下記は月齢による音への反応の目安です。気になる場合は保護者へ相談し、早めの受診を。また、音の感じ方は人それぞれであり、特に注意や集中の課題がある子は音に対する反応が遅いときがあります。そのため、聞こえづらさの判断に迷うこともあるでしょう。難聴と発達の特性の区別は難しい場合もありますが、人に対する興味があり、人の顔や口元、表情をよくみている一方で、特に口元が見えないときの反応が薄い場合は聴力に問題があるかもしれません。
\月齢別/
聞こえと音への目安
生後4か月頃まで
□ 大きな音に驚く
□ 大きな声がすると目を覚ましたり、体を揺らしたりする
□ 人の声に笑顔やクーイング(喃語)で応答する
4か月〜9か月頃まで
□ 話しかけられると笑顔になる
□ 音の出るおもちゃを注視する
□ 聞き慣れた音の方に顔を向ける
9か月〜1歳3か月頃
□ 喃語を発したり、簡単な音をくり返し発声したりする
□ 大人の注意を引くために声を出す
□ 名前を呼ぶと反応する
1歳3か月〜2歳頃
□ 単語を話す
□「〇〇はどこ?」とたずねると体の部位を指差して示す
□ 歌や読み聞かせに興味を示す
教えてくれた人/言語聴覚士 田中春野
イラスト/妹尾香里
取材・文/オフィス朔
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PriPriパレット 2024年10・11月号

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