知っておきたい「てんかん」②
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てんかんは、意識を失ったりけいれんを起こしたりする慢性的な脳の病気です。どのような病気なのか、発作の種類や発作への対応など保育者として知っておくべきことを紹介します。 | |
てんかんをもつ子どもが園にいる場合、どのような注意が必要でしょうか。 てんかんをもつ子どもは、家庭・病院・園が連携して見守ります。服薬状況や発作の症状、頻度、いつ起こりやすいか、発作への対応などについて保護者に確認し、保育者同士で情報を共有しておきます。毎日の生活を規則正しく、早寝・早起きの生活リズムを守っているとてんかん発作は起こりにくいとされています。一方、新入園や進級、運動会や生活発表会など行事の前は、緊張や疲れから発作が起こりやすくなるので注意します。てんかんをもっていると、つい過保護になりがちですが、基本的に、ふだんの生活に特別な配慮は必要ありません。てんかん発作に注意しながらも、てんかんをもたない子どもと同じようにあそばせましょう。 |
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発作が起こったときの望ましい対応 | |
安全を確保する ●吐いたものをのどにつまらせないように、頭と体を横向きにして寝かせる ●暴れてけがをしないように、周囲の危険なものを移動させる ●呼吸を楽にするために、衣類をゆるめる |
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観察する ●倒れたり暴れたりした拍子にけがをしていないか確認する ●のどに何かつまらせていないか、呼吸の状態を確認する ●発作の時間を計る |
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連絡する ● 保護者に知らせる ● 意識を失っている時間が5分以上続いた場合、ぐったりしている場合など必要に応じて、救急車を呼ぶ |
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教えてくれた人/帆足暁子 イラスト/川合翔子 取材・文/こんぺいとぷらねっと |