My Wonder あなたの保育をサポートする

支援のアイデア

気持ちを切り替えられる支援術②


6つの特性に注目!

ここでは、切り替えの難しさにつながりやすい特性を、大きく6つのタイプに分けて紹介します。子どもによっては、複数の特性が重なっている場合も。特性に合った対応をしましょう。
今回の記事では、まず3つのタイプを紹介します。

次に起こることがイメージできず行動に移れないAさん
【園での様子】
朝の会で1日の活動予定を伝えていても、気づくとぽつんと取り残されがち。ことばかけがあれば動けるが、自分からはなかなか次の行動に移れず、「やりたくない」としぶる姿も。
【支援のポイント】
次の活動の内容や、その楽しさをイメージしづらいのかもしれません。いつ、どんなことをするのか、1日の予定や時間を〝見える化〟するなど、いつでも目で見て確認できるように環境を整えましょう。
時間の経過が目でみてわかるタイマーを活用
見通しを持つのが苦手な子は、時間を意識することも苦手な傾向が。色面積が減っていくことで残りの活動時間が短くなるわかるタイマーを取り入れるなど、“終わり”がイメージできるようにしましょう。

“自分にはできない”と思い込み、活動への参加を拒むBさん
【園での様子】
特に初めて行う活動に対して参加を拒みがち。「こうでなくてはならない」という白黒思考になりやすく、「失敗してもいい」と伝えても、「できない」と言って動こうとしない。
【支援のポイント】
失敗に対する不安が強く、「全部できないといけない」と思っている可能性が。やることを細分化し、「ここまでならできそう」と本人が思えるような提案をして、次の活動に入っていけるようにしましょう。
【ことばかけの例】
残りの時間はみんながあそぶところを見ていようか
やらないときのルールづくりも大切
部分参加にするとしても、ルールづくりは大切です。「好きなことをしていていいよ」ではなく、シートなどを敷いて見学スペースを設け、残りの時間はそこで過ごすなど、その子に合った無理のない方法を考えます。

朝の支度や片づけなど、声かけをしても進まないCさん
【園での様子】
「お支度するよ」「片づけをしよう」といった声かけに対し、反応しないことが多い。何を言われているのかが理解できていない様子で、行動の一つひとつに時間がかかる。
【支援のポイント】
ことばから活動をイメージできず、行動が切り替えられないのかもしれません。こちらが伝えようとしていることと、本人が思い浮かべることが合致するよう、〝見せて伝える〟対応を心がけます。
“ほめ”も視覚化すると記憶に残りやすい
やることが理解でき、子どもが切り替えられたときは、すかさずほめます。このときも視覚化を意識して、ボディランゲージでマルを示すなど、「切り替えられたのはいいことなんだ」と記憶に残りやすいリアクションを。
\〝切り替え〟とセットで/
できたらすぐに・
具体的に・視覚的にほめよう

気持ちの切り替えがうまくできない状況というのは本人にとってもつらいものです。だからこそ、できたときの〝ほめ〟が重要。がんばって切り替えたらほめてもらえるという、積み重ねが大事です。

間髪を入れず、すぐほめる

「お片づけするよ」と指示をしたあと、子どもが“おもちゃを手に持つ”など次の行動に一歩でも近づくアクションを起こしたら、その行動を具体的にほめます。「もうちょっとあそびたかった」という気持ちを切り替える一助に。
教えてくれた人/
東京科学大学 リベラルアーツ研究教育院教授 水野智美
司馬クリニック院長 司馬理英子
イラスト/牧角春那
支援ツールイラスト/鹿渡いづみ みさき ゆい
撮影/久保田彩子 中島里小梨(世界文化ホールディングス)
取材・文/オフィス201(中西翔子、船越 唄)
お知らせカテゴリー
関連キーワード