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支援のアイデア

【就学支援】
「チーム園」で保護者をサポート①

就学相談会や学校見学で、就学に向けた保護者の動きが本格化する時期です。保育者も自身の対応がこれで良いのかと心配になることがあるでしょう。保育者として保護者とどう向き合うべきか、大切にしたい視点についてご紹介をします。
「就学先で困らないように」と焦るよりも、
「できるようになったこと」に目を向けましょう。

子どもの就学が目の前に迫ってくると「就学先で困らないように……」と、保育者はより細やかな関わりをしたくなるかもしれません。焦りや不安を感じることもあるでしょう。でもその子のこれまでの育ち・学びを振り返ってみてください。できることが増えているはずです。それは保育者の関わりや、保護者と積み重ねた信頼関係のおかげです。
その子が苦手とする活動は、小学校との引き継ぎの際に伝えることが大切ですが、それで十分です。ただ、課題だけを伝えるのではなく「〇〇することで~できる」といった、これまでの育ちから見えた具体的な関わり方とセットで次のステージにつなげていきましょう。
もうひとつ。園がチームとなることも大切です。
園には様々な保育者がいます。保護者からすると担任より少し離れた立場の保育者なら話しやすいこともあるかもしれません。〇〇の話はA先生、□□の話はB先生というように。「担任だからすべて行う」のではなく、「チームで進める」環境が、保護者と子どもを支えます。
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教えてくれた人/筑波大学附属大塚特別支援学校 支援部長兼教務主任 佐藤義竹
イラスト/オグロエリ
構成/tobiraco編集室

この記事が詳しく掲載されているのは
PriPriパレット 秋号
58ページに掲載
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