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支援のアイデア

合理的配慮とは①

法律で義務付けられた「合理的配慮」。
園での対応と、就学に向けて何をすべきか紹介します。
合理的配慮は、障害者あるいはその保護者から意思の表明があった場合に、過重な負担にならない範囲で、障害者の性別・年齢、障害の状態に応じて、必要かつ合理的な配慮をしていくというものです。
2016年4月に施行された「障害者差別解消法(略称)」により、合理的配慮を可能な限り提供することが、行政・学校などに求められるようになりました。2021年5月には、民間の事業者にも合理的配慮が義務付けられる改正法が成立。2021年6月4日から起算して3年以内に施行されることになっています。ただし、違反した場合の罰則規定は設けられていません。
特別な支援を必要とする子どもが、ほかの子どもと同じように活動に参加できるよう、それぞれの特性や困りごとに合わせて行いますが、何をどこまで配慮するかについては、客観的な判断材料や実現可能性が必要です。園では、保護者と相談しながら、子どもの様子や困りごとを整理して合意形成していきましょう。
園における合理的配慮の例
見通しが立てられない子→
1日の予定を絵カードで示す
周りの刺激に敏感で不安やパニックに陥りやすい子→
落ち着いて過ごせるコーナーを用意する
肢体が不自由な子→
介助者が補助をする
指示の理解に困難がある子→
指示をひとつずつ出す
教えてくれた人/帆足暁子
イラスト/川合翔子
取材・文/こんぺいとぷらねっと
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掲載されているのは

PriPriパレット 2023年2・3月号

PriPriパレット 2023年2・3月号

62ページに掲載

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