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学習障害を知ろう①

読み、書き、計算など特定の領域で学習の苦手が見られる学習障害。子どもが就学して困難を感じる前に、園でできることを考えます。
学習障害とは、知的障害や視聴覚の障害がなく、教育環境にも問題がないのに、読み、書き、計算など特定の領域で学習に困難が見られる状態です。おもな症状として読字障害(ディスレクシア)、書字表出障害(ディスグラフィア)、算数障害(ディスカリキュリア)があります。
読み、書き両方が困難といったように、2つ以上の症状を併発することがあり、ほかの発達障害と併存することも多いようです。有病率は、学齢期の子どもで5〜15%程度です。いずれも学習を始めてから症状が表れるため、就学前には気づかれにくいですが、早めに気づいて対応できると小学校生活との接続がスムーズになります。保育現場では、ことばや文字に興味をもたない、覚えるのが周囲より遅い、見本を見ながらでも折り紙や積み木がうまく扱えない、体の使い方が不自然などの姿が見られる場合、学習障害の可能性があると知っておきましょう。
読字障害(ディスレクシア)
●音読のスピードが遅い
●文字や文章の意味を理解しにくい
書字表出障害(ディスグラフィア)
●バランスよく文字が書けない
●板書を書き写すスピードが極端に遅い
●マス目の中に文字が書けない
算数障害(ディスカリキュリア)
●正しく数字を読めない
●数の概念が理解できない
●計算を間違える、極端に遅い
教えてくれた人/帆足暁子
イラスト/川合翔子
取材・文/こんぺいとぷらねっと
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PriPriパレット 2023年8・9月号

PriPriパレット 2023年8・9月号

62ページに掲載

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