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支援のアイデア

きょうだい児の気持ち①

病気や障害のある兄弟姉妹(きょうだい)をもつ子を「きょうだい児」といいます。特性のある子のきょうだい児は、幼いながらもきょうだいとの関係性やまわりの大人からの対応に悩み、ジレンマを抱えていることも。最近、注目されている「きょうだい児」をめぐる課題について、園でできる支援を考えてみましょう。
大人のかかわり方できょうだい関係は変化
「お姉ちゃんって、ぼくと少し違うのかな?」など、きょうだい児がきょうだいの障害や特性に気づき始めるのは4~5歳頃です。これは、愛着形成において重要な時期でもあり、きょうだい間のかかわりだけでなく、両親(保護者)や保育者との心の結びつきと、その中でいかに安心感を得られるかが大切になっていきます。
一般的にきょうだいはお互いに影響を受けながら成長し、関係を築いていきます。しかし、きょうだいの誰かの発達に特性がある場合、きょうだい同士で一緒にあそぶなどの〝楽しい経験〟が少なかったり、保護者が当該児のサポートに注力することで、きょうだい児が「自分のほうを向いてもらえない」「ぼくばかりがガマンをしている」などと、葛藤を感じることもあります。一方で、周囲のかかわり方によって、きょうだい関係はよい方向に変わる場合もあります。園でできる、気持ちに寄り添う方法を探してみましょう。

※発達に特性がある子を、本文中では当該児としています。
教えてくれた人/
奈良県立医科大学医学部
看護学科 小児看護学教授 川上あずさ
イラスト/くすはらくぅ
取材・文/麻生珠恵

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PriPriパレット 2023年10・11月号

PriPriパレット 2023年10・11月号

51ページに掲載

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