パニックにならない防災対策①
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園の活動中に災害が発生した際にどうすればよいのか。発達に特性のある子と保育者のパニックを軽減できるよう、災害時に起こりうる困りごとをシミュレーションしながら、日頃からできる備えを確認していきましょう。 | |
災害発生時に起こりうる 困りごとの想定を 災害発生時は誰もが平常心ではいられませんが、発達に特性のある子は、一層気持ちが不安定になりパニックを起こしがちに。たとえば25ページの絵のように感覚過敏がある子は、サイレンや防災無線の大きな音、火災による煙のにおいなどに囲まれることで想像以上に不快な刺激にさらされ、恐怖を感じるでしょう。なかには防災頭巾をかぶれない子もいます。いつもと違う状況下で変化に戸惑い、日常のルーティンが崩れることで気持ちのコントロールが難しくなる子もいれば、保育者の指示が耳に入りにくくなる子も。この後どうなるのかわからない見通しのつかない状況は、不安と混乱を引き起こすでしょう。 けれども、こうしたパニックは、日頃の備えと発生時の保育者の行動で減らすことができます。災害時に起こりがちな困りごとを事前に知っておけば、いざというときも焦らずに行動ができることを念頭において備えましょう。 |
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心に留めたい3か条 ●不安を軽減するために 動き方の不明点をゼロに ●災害時でも 子どもへの対応は日常同様に ●「いつも通り」が難しいからこそ 事前準備を念入りに |
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教えてくれた人/ 国立障害者リハビリテーションセンター 発達障害情報・支援センター 発達障害情報分析専門官 与那城郁子 イラスト/ハラアツシ 取材・文/仲尾匡代 |