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支援のアイデア

新一年生への引き継ぎガイド ①

子どもたちがイキイキとその子らしく学校生活をスタートするためにできることは?園での育ちを引き継ぐ際に心がけたいポイントや、引き継ぎ書類の書き方、支援グッズなどを紹介します。

支援のノウハウではなく、その子らしさを伝えて

一般的に、支援が必要な子の引き継ぎでは要録のほかに、個別の指導計画や個別の教育支援計画、就学支援シートが活用されます。こうした書類は、その子が新生活に適応できるようにと、課題やできないことに焦点を当て、どうすればできるかを記載する「問題点モデル」で作成されがちなのが現状です。
その子に対して、園ではうまくいっていた支援も、環境が変わるとうまくいかない場合もあります。支援のノウハウではなく、就学先の先生がその子を理解し、どう関わるとよいのかを考える際のヒントとなるよう、感性や思考などその子らしさがわかる情報を伝えていきましょう。

その子の学びの入り口をわかりやすく示して

もうひとつ大切な引き継ぎのポイントが、その子の学びの入り口となる「エントリーポイント」を伝えることです。学習の際に、読むのが好き、観察するのが好きなど、子どもの興味や関心は、一人ひとり異なります。集団のなかでは見えにくいその子の感性、得意分野、表面的にはわかりにくい長所などを伝えることは、就学先の先生にとって、その子の学習意欲のきっかけを見つける貴重な情報となります。
小一プロブレムを防ぐ「スタートカリキュラム」
環境や生活の変化から不安やストレスが生じ、学校生活に適応できなくなる「小一プロブレム」。新生活に円滑に移行できるよう、2020年度より、入学後一定期間「スタートカリキュラム」が実施されるように。幼児期の学びと小学校教育の橋渡しをする内容で、学校探検や学校ルールを学ぶ活動、友だちをつくりやすいグループあそびや協力活動など、学校独自に内容が工夫されています。
教えてくれた人/
香川大学 教育学部 准教授 松井剛太
イラスト/中川視保子
取材・文/仲尾匡代
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