偏食に悩む保護者を支える①
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発達に特性のある子どもの保護者とのやりとりは、思いに寄り添った接し方が大切です。様々なケースを取り上げて、よい関係を築く対応をご紹介します。 発達障害の特性が原因で食べるものに偏りがある子がいます。そんな子どもの食事に悩む保護者の気持ちを理解し、支えるための対応を考えます。 |
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| 子どもが食べないことに心配や焦りが募る保護者の思いを受け止めます。保護者とともに子どもの食事の様子を把握し、協力して対応しましょう。 | |
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対応のコツ 保護者の不安や心配を受け止め、 食べられない理由を一緒に探す 食事は1日に3回あり、そのたびに保護者は子どもが食べないことに向き合っています。偏食は保護者のせいではないことを伝え、保護者の心配や心の疲れを受け止めましょう。また保護者と協力し、様々な視点から子どもが食べられない理由を推測していきます。子どもが家でも園でも変わらずに食事ができるように、対応を統一するとよいでしょう。 |
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対応のコツ 「味覚を広げる時期」だと伝え 長いスパンでの対応を考える 幼児期は偏食が強く現れる時期で、調理方法や食具などを工夫しても、すぐには効果が出ない場合もあります。けれども、早くから対応を工夫し、食の楽しい経験を積み重ねることで、小学生以降に食べられるものが増える時期が必ずきます。保護者には、今は味覚の経験を広げる「仕込みの時期」なので、長いスパンで少しずつ進めていくよう伝えましょう。 |
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今は食の経験を広げる「土台づくり」と捉えて 偏食は「好き嫌い」や「わがまま」ではなく、発達の特性など様々な理由により食べられるものの偏りが強い状態です。保護者にとっては栄養面や体の成長の心配に加えて、せっかく作った料理を子どもに食べてもらえないつらさがあります。偏食の原因は発達の特性からくる「こだわり」や「感覚過敏」、そして食事環境や過去のトラウマなどが考えられます。「料理が下手だから」、「子どもを甘やかしているから」など、保護者が原因ではないことを伝えましょう。また、幼児期は特に偏食が強く現れる時期です。効果がすぐには出ない場合もありますが、子どもが食べない理由を家庭と園で探りながら食の経験を積む支援によって、小学生以降、食べられるものが必ず増えていきます。そのため「焦らなくて大丈夫ですよ」と保護者を励まし、子どもが「食べることはおいしくて楽しい」と思えるように、保護者と園が協力して対応しましょう。 |
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教えてくれた人/ 筑波大学名誉教授 徳田克己 イラスト/コウゼンアヤコ 取材・文/小栗亜希子 |


