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支援のアイデア

環境を子ども主体にアップデート! ①

環境の変化や初めてのことが重なり、混乱しやすい新学期。保育者は、子どもが過ごしやすく、意欲的に動ける環境を意識して準備することが大切です。発達支援の専門家による環境調整の基本を学び、〝子ども主体〟の保育を考えていきましょう。自園に合わせて作れる最新アプリのテンプレートを使用した支援ツールの作成手順もご紹介!実践例とアプリ活用をヒントに園の環境をアップデートしませんか?

子どもが主体的に活動するために
発達に合わせた環境調整を

保育は、環境を通して行うことが基本です。子どもにとって安心して過ごせる環境は、気持ちの安定と意欲の土台となり、いきいきとした園生活へとつながります。だからこそ保育者には、子ども一人ひとりに合わせて環境を調整していく力が求められます。
その際、軸に置きたいのは、「子ども主体」という視点です。環境調整の目的は、子どもがみんなと同じことをできるようにすることではありません。子どもが「できない」からではなく、子どもの「やりたい」「できるようになりたい」を支援するためです。うまくできず困っているとき、その困りごとを軽減するために環境を整え、あそびや活動に意欲的に参加できる道筋をつくることが大切です。それが子どもの成功体験につながります。
そのために保育者は、子どもの姿から発達の特性や段階を捉え、どのような手だてがその子の力を引き出すのかを考えます。そして、一人ひとりの発達のペースに合わせて、調整を重ねていくことが重要です。
ここでは、環境を物・空間・人の3つの視点から捉え、どのような点に配慮すべきかを紹介します。
3つの環境チェックポイント
環境には〈物〉〈空間〉〈人〉の3つがあります。子どもの困りごとを軽減し、
主体的に過ごせるようにするために、どこをチェックすればよいかを見ていきましょう。
1. 物的環境
意欲的に活動できるよう子どもに関わる物を整える
玩具や道具、生活用品など、子どもが関わる物すべてが物的環境。発達の特性や興味・関心に合っていることが大切。
2.空間的環境
五感を意識して、安心・わかりやすい空間に
落ち着く場所や、わかりやすい配置、片づけやすい環境だけでなく、時間やルールも空間的環境です。
3.人的環境
表情・声かけ・言動などで共感的な関わりを
表情やことばづかい、あそび方の手本など、保育者の関わりが人的環境です。わかりやすさ、共感的関わりが大切。
物的環境
必要な物・数
玩具や道具など、子どもが使いたいときに主体的に選べるように、必要な物や数を準備します。例えば「イヤーマフ」は、特別な子だけに用意するのではなく、みんなが使えるように十分な数を用意。
安全・安心
故障や破損がないかはもちろん、物の配置など安全な環境を意識します。置く場所を変えない、不快な刺激を減らすなど、わかりやすく安心して過ごせる配慮を。
子どもに合った教材・道具
ひとりで集中できる教材や感覚欲求が満たされるおもちゃ、扱いやすい道具など、子どもに合った物を用意します。難易度やサイズ、扱いやすさなど、定期的に見直すことも大切です。
空に架かる橋 代表/特別支援教育コーディネーター
いるかどり
埼玉県立本庄特別支援学校 教諭
関口あさか
イラスト/宮下 和
撮影/五十嵐 公 久保田彩子 平野 愛
樋口諒平(世界文化ホールディングス)
取材・文/こんぺいとぷらねっと
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