保護者とのよい関係づくりに欠かせない
保育者の3つの姿勢
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1 とにかく話をよく聴く姿勢 関係づくりには、相手の話をよく聴くことが重要です。「聴く」とは、相手の気持ちを受け止め、承認する、という意味。人は、自分の話を聴いてくれる相手に心を開きます。しかし、大事なのは相手が話したいときに、話したいことを聴くこと。無理やり話を聞き出そうとすれば、それは尋問になってしまいます。また、話の途中で保育者は話し過ぎないように気をつけましょう。最後まで傾聴する姿勢が大切です。 |
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2 一緒に悩み、一緒に考える姿勢 子育てにはこれが正解という唯一無二の答えはなく、発達に課題のある子の保護者は、子育ての多くの場面で、ひとりで悩み苦しんでいます。このとき保育者が、保護者に寄り添い、一緒に悩んだり、迷ったりしながら、保護者と同じ目線で子どもにとっての最善を考えてくれることは、保護者にはこの上なく大きな支えに。保護者ひとりに多くのことを背負わせない姿勢が大切です。 |
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3 頼まれていないことはしない姿勢 専門機関や個別支援をすすめるなど、よかれと思ってしたことが、逆に保護者との関係を悪くすることもあります。わが子の発達の遅れを感じつつ、まだ受け入れられずに目を背けている保護者もいます。そのような保護者に専門機関への相談・受診をすすめれば、園への態度が硬化するのも無理はありません。たとえ最善の支援であっても、保護者の思いを第一に考え、その思いに反する提案は時期尚早として控えましょう。 |
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————————————————————– イラスト/かわべしおん 監修/岡山大学大学院教育学研究科教授 佐藤 曉 取材・文/森 麻子 |
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PriPriパレット 春号 53ページに掲載 |