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支援のアイデア

製作が苦手な子への支援のアイデア

作り上げる満足感や達成感が得られる支援を
不器用だったり、集中力が持続しにくかったりすると、製作の細かい工程を最後までやり遂げることが難しい場合があります。クラスの友だちのペースについていけないと投げ出すこともあるでしょう。こうした経験は「どうせ、ぼく・わたしなんて」という自己否定につながります。作り上げる満足感や達成感が得られるような支援を心がけましょう。苦手な作業は、道具を使いやすいものに変えたりして、友だちと同じペースで進められるようにします。
また、製作のプロセスを小分けにして、カードなどで視覚的に提示するとよいでしょう。スモールステップで進め、ひとつの作業が終わるたびにできたことを認めます。保育者が適時に肯定的な声かけをすることで、最後まで楽しめるように支えましょう。
ポイント1 興味を取り入れる
支援が必要な子は、新しいものや興味のないことに抵抗感を示しがちです。好きなことに関連したテーマを製作モチーフにするとよいでしょう。
ポイント2 完成品を示してからスタートする
見通しがもてないと不安を感じる子が多いので、完成品を示してからスタートします。ゴールや道筋を丁寧に伝えることが大切です。
ポイント3 クラスの子と製作のペースを揃える
製作過程で遅れると、「できない」「もうやらない」と諦めてしまう場合があります。クラスの友だちと、同じようなペースで進められるように工夫しましょう。
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教えてくれた人/河井優子
制作/北向邦子 撮影/中島里小梨(世界文化ホールディングス)
モデル/三井絢月 取材・文/こんぺいとぷらねっと

この記事が詳しく掲載されているのは
PriPriパレット 夏号
18ページに掲載
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