発達に課題がある子を支える
保育者の声
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発達に課題がある子の保育は悩むこともあるけれど、支援を通して育ちを感じられるとやっぱりうれしいもの。そんな保育者の声を紹介します。 | |
絵カードを使って支度ができるように 3歳児クラスで担当した女の子は、朝の支度などが苦手な子でした。どうしたらいいのか対応に困って、めくって見られる支度用の絵カードを作ってみました。以前は、⽀度の最中、ボーッとして動きが⽌まってしまうことが多かったのですが、絵カードを見せて説明をすると少しずつ自分から動けるように。 2か月経った今では、登園すると、自分から絵カードを⼿に持ち、支度が終わると最後のカードに描かれた花丸を⾒て、ジャンプして大喜び。最適な支援が見つかると、子どもにとっても保育者にとっても大きな自信になります。 (保育歴2年/S・Kさん) |
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友だちのいい点を見つけることで変化が 優しいところもあるけれど、⼿が出てしまうことが多いAくん。何かと「Aくんが悪い」という雰囲気になってしまうため、5歳児クラスのとき、子どもたちに「友だちのいいところを⾒つけよう」「公平な目で見よう」と伝え続けました。ある日、Aくんのまわりでトラブルが起きたとき、ひとりの男の⼦が「Aくんも悪いけど理由がある! 僕、見ていたよ」と大きな声で言ってくれました。責めずに理由を聞いてくれた友だちのおかげでAくんも素直に謝ることができて、子どもたちの成長を感じました。 (保育歴20年/R・Tさん) |
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————————————————————– イラスト/松尾穂波 構成/麻生珠恵 |
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PriPriパレット 秋号 64ページに掲載 |