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支援のアイデア

やめたいのにやめられない
強迫性障害②

手洗いがやめられない、なんども確認してしまう……。あるイメージや行動にとらわれ、その不安を解消するために同じ行為をくり返す強迫性障害。保育における子どもとのかかわり方を考えてみましょう。
特定の行為をやめられず、その場を動けなくなってしまう強迫性障害。集団生活における対応を考えます。
やめたいのにやめられないのが、強迫性障害のつらいところ。無理にやめさせようとすると、症状が悪化することも。こだわりを認めたうえで、行為の完了を保育者が明確に伝えたり、楽しいことに子どもの関心を向けたりするのがコツです。
たとえば、「手が洗えたね」と行為の完了を一緒に確認したあとで、「お部屋でパンダさんが待っているよ」と、子どもの好きなあそびを提案し、自然と楽しいものに興味が移るように促します。うまくいったら、「パンダさんとあそぶって決めたらやめられたね」とことばで伝えます。「あの時こうしたらできた」という体験を重ねることで、しだいに子ども自身が気持ちを切り替えられるようサポートしてあげましょう。
教えてくれた人/帆足暁子
イラスト/川合翔子
取材・文/岡田 望
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PriPriパレット 2021冬号

PriPriパレット 2021冬号

70ページに掲載

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