ソーシャルスキルを学ぼう②
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支援の必要な子どものなかに、人との関係性を築くために必要な「ソーシャルスキル」の未熟さが見られます。人とのかかわりが苦手、みんなと一緒の行動が難しい……。ソーシャルスキルについて紹介します。 | |
\STUDY/ 学ぼう! ソーシャルスキル 友だちと円滑な関係を築くために必要な「ソーシャルスキル」とは何でしょうか。乳幼児期の発達の視点で解説します。 |
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ソーシャルスキルの未熟さの背景に、発達の未熟さがある ソーシャルスキルは生まれつき備わっているものではなく、乳幼児期から周囲のふるまいを見たり、適切な行動を教えてもらったりすることで学び、さらに自分がそれを活用することで磨かれます。発達に特性のある子どもの場合、他者への興味・関心の薄さから、まわりを見て自然に学ぶことが難しく、衝動性からの不適切なふるまいや、自閉スペクトラム症(ASD)の特性のひとつである社会性の課題があることも影響し、人とのかかわりに困難さを抱える場合があります。また、発達は下図のように積み上がりますが、発達に特性のある子どもは「感覚」や「ボディイメージ」など「土台」が未熟で、上層にあるソーシャルスキルに課題が生じるとも考えられます。 |
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発達のイメージ 発達には順番があり、ピラミッドのように積み上がっていくイメージを図にしたものです。 |
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教えてくれた人/ 東京学芸大学大学院 教育学研究科教授 藤野 博 武蔵野東教育センター 副所長 高松明広 公認心理士・臨床心理士 大沢徹也 SST教室・リトムーブ教室担当 髙橋奈都子 イラスト/青山和代 取材・文/こんぺいとぷらねっと |