パニックにならない防災対策②
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園の活動中に災害が発生した際にどうすればよいのか。発達に特性のある子と保育者のパニックを軽減できるよう、災害時に起こりうる困りごとをシミュレーションしながら、日頃からできる備えを確認していきましょう。 | |
日頃の備え 災害時でも「いつもと同じ」を少しでも感じられるよう、日常の保育のなかに、防災を意識した備えを取り入れ、職員全員で災害時の動きを確認しましょう。 |
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具体的にイメージできるよう、散歩コースに避難場所を加えて 災害発生時に初めての場所に行くのは、不安がより大きくなります。散歩でいつも訪れる場所なら、避難時にもイメージが湧きやすく安心につながるでしょう。また、慣れ親しんだ道であれば、いざというときも怖がらずに移動できる可能性が高くなります。避難経路が視覚的にわかるカードを用意し、日頃から見せておき、避難の際にも持ち出すとよいでしょう。 |
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防災頭巾やヘルメットなど、感覚過敏に配慮した防災グッズの準備を 感覚過敏があるために、ほかの子と同じ防災頭巾やヘルメットをかぶれない子、帽子を嫌がる子も。保護者と相談して、これならかぶれるというものを事前に用意しておきます。そのうえで、保育のなかで頭巾やヘルメットをかぶる機会を持つとよいでしょう。軍手やマスクなど、素材や色・柄(好きなキャラクター)を工夫することで使える場合もあります。その子にあった防災グッズを準備しましょう。「これなら大丈夫」を見つけることが大切です。 |
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教えてくれた人/ 国立障害者リハビリテーションセンター 発達障害情報・支援センター 発達障害情報分析専門官 与那城郁子 イラスト/ハラアツシ 取材・文/仲尾匡代 |