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ルール・約束がわかる、守れる伝え方④

子どもたちが新しい環境に入る新年度。ルール・約束を自然に守ることで、みんなが安心して楽しく園生活を送れるようになるといいですね。大人の押しつけにならず、子ども自身が無理なくルール・約束を守れるようになるにはどうすればよいでしょうか。その伝え方とツールを紹介します。

友だちに手が出る子どもへどう伝える?

ルール・約束を知らないのではなく、衝動的に手が出てしまう子どもがいます。どのように「手を出さない」を伝えるとよいでしょうか。

もしものときは即制止。望ましい行動をくり返し伝えて

想像力が弱いために、手を出したときに起こり得る相手のけがや痛み、そのときの気持ちがわからない子どもがいます。また、ルール・約束をわかっていても、衝動的に手が出てしまう子どもも。
このようなタイプの子どもには、叩いてから「だめでしょ」と伝えるのではなく、手が出そうになったら即座に保育者が手を止めましょう。子どもはハッとして、しちゃいけなかったんだと気づきます。そこで保育者は、なぜ手が出そうになったか、子どもの気持ちを聞き、「そういうときはこうしたらいいね」と、望ましい行動を伝えましょう。そのくり返しで、少しずつ別の方法で気持ちを抑えることができるようになっていきます。

「手を出さない」を伝えるツール

友だちを叩く、押し倒すなどの行為をしないと伝えるために、ツールを活用しましょう。
泣かないよ
がんばりシールカード
ゲームに負けたり、気に入らないことがあったりしたときに、どのような行動をとればよいかを伝え、それができたら、シールを貼ります。シールが増えることが楽しみとなり、行動が習慣化していきます。
教えてくれた人/
岡山大学学術研究院 教育学域教授 佐藤 曉
イラスト/まつむらあきひろ 支援ツール制作/みさき ゆい
撮影/中島里小梨(世界文化ホールディングス)
取材・文/こんぺいとぷらねっと
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掲載されているのは

PriPriパレット 2025年4・5月号

PriPriパレット 2025年4・5月号

4,18ページに掲載

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