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支援のアイデア

そのひとこと、大丈夫?「思い込み」を見直そう②

悪意なき思い込みの
何がいけないの?
インクルーシブな保育の実現が難しくなる
誰もが自分らしさを発揮して輝ける保育を実現するためには、子どもも関わる大人も、性別や体格、貧富、障害の有無などで差別され、自己実現が阻まれることがあってはなりません。差別されずに育った子どもたちは、大人になり多様性を尊重する社会を築いていくでしょう。
思い込みや差別を子どもに植え付ける
「男の子は泣いちゃダメ」「Aちゃんはひとりっ子で気が強い」など、保育者の悪意なき思い込みによる発言や態度に接すると、子どもたちはそれと同じ認識を持ってしまいます。
子どもの将来の可能性を狭める
「体が小さくてスポーツ選手は無理」など、保育者の悪意なき思い込みを幼いうちから受け継いでしまうと、「どうせできない」と、将来の可能性を狭めかねません。
改善するには
どうすればよい?
悪意なき思い込みを意識することから
悪意なき思い込みがあるのは、保育者個人が悪いわけではなく、社会全体がそれを植え付けてきたからで、今もそれが継続されているからです。例えばテレビ番組や広告。意思決定の立場には男性が多く、現場の支援者は女性が多いなどの社会構造も。子どもたちに植え付けることのないよう、改善できるところから始めましょう。
絵本や遊具、活動内容を見直す
絵本や遊具には、ジェンダーバイアスや思い込みを受け付けるものも多々あります。既存のものはそれを自覚した上で扱い、バイアスのないものも同じぐらい取りそろえましょう。
教えてくれた人/
インクルージョン研究者・一般社団法人UNIVA理事
野口晃菜
イラスト/イオクサツキ
取材・文/仲尾匡代
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掲載されているのは

PriPriパレット 2025年6・7月号

PriPriパレット 2025年6・7月号

48ページに掲載

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