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支援のアイデア

食事動作が苦手な子への対応③

【第3段階】目と口の動き
手元を見る・口を動かす
食べ物や食具をしっかり見て口へ運び、よく噛んで飲み込む一連の動作において、目や口を動かす力が必要です。
目と口の動きを養う
食べ物を口へ運び、よく噛んで飲み込むためには、目と口の動きが関わってきます。食べ物をよく見る力や口を大きく開ける力をつけることで、食べこぼしの軽減に。身近な玩具で目と口の動きを養います。
\食べものをうまく運べないのはなぜ?/
⚫︎視力や眼球運動の発達が未熟
⚫︎見る力が弱い
⚫︎口の周りの筋力が弱い
動くもので見る力をつける
紙風船を両手で上に投げ、キャッチ。目で追うことで、見る力を養います。紙風船のゆっくりな動きが目で追いやすくおすすめ。
ねらい⚫︎首の保持力を強化
⚫︎ものをしっかり見る
口を動かす力をつける
食べ物をじょうずに咀嚼するためには口を動かす力が必要です。おもちゃのラッパを吹くことで、口の周りの筋肉が鍛えられます。
ねらい⚫︎口を動かす力を強化
⚫︎唾液の分泌を促す
⚫︎口を閉じる力を養う
【第4段階】意欲を育む
第1段階から第3段階の動作が複合的に積み重なって総合的に食事ができるのが第4段階です。普段から保育者は子どもの様子をよく見て、「今のスプーンの使い方よかったね!」と、声かけをするなど、子どもが意欲的に食事ができるような環境設定や、対応を心がけることが大切です。
教えてくれた人/
作業療法士 笹田 哲
イラスト/たにざきまほ 
撮影/五十嵐 公
磯﨑威志(Focus & Graph Studio)
中島里小梨(世界文化ホールディングス)
取材・文/大口理恵子(P.4〜21)
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掲載されているのは

PriPriパレット 2025年10・11月号

PriPriパレット 2025年10・11月号

4,14,16,18,20ページに掲載

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