「怒りっぽい子」への対応③
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| ちょっとしたことで興奮して、友だちに手が出てしまったり、激しく泣いたりする子どもがいます。保育者がなだめても、気持ちを切り替えられない場合も。どのように対応したらよいのか、実例をもとに考えます。 | |
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一度怒ると興奮状態になり、 怒りを止められないCさん テンションが高いことが多く、友だちとのトラブルが多い5歳のCさん。保育者に注意されると「先生なんか嫌い!」と怒ってその場を離れることも。家庭でも「怒りっぽく、すぐかんしゃくを起こす」とのことです。 |
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楽しくあそびながら自分の感情を認識する環境を用意 衝動性が高い子どもは、一度怒ると興奮状態となり、なかなかおさまらないことがあります。他者の気持ちを想像する力が弱く、みんなに合わせて我慢することが難しい場合も。 まずは、ふだんの生活やあそびのなかで、自分のいろいろな感情に気づき、ことばで表現できるように支援して、感情のコントロールを促しましょう。このタイプの子どもは叱られることが多くなりやすいので、できている事柄をしっかりほめる対応も大切です。 |
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園での支援実例
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行動をコントロールするあそびを取り入れる 自分の静かな状態を認識し、力を調整する経験を積めるように、吹く息の調整が必要なシャボン玉あそびや、小さな声で伝える伝言ゲームなどを取り入れました。少しずつ体の動きを抑えることを意識できるようになりました。
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怒りの前兆の段階で、クールダウンを促す 部屋のコーナーにテントを張り、クッションと絵本を置いて、クールダウンコーナーを用意。怒りの前兆の段階で声をかけ、「こっちでお話を聞かせて」と肯定的に伝えて早めにコーナーへ誘導。そのうち、落ち着きたいときは自分から移動するようになりました。 |
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![]() 睡眠不足など身体的な要因から 些細なことでいらだつDさん 4歳のDさんは、朝から機嫌が悪く、些細なことで怒っては一日中その気分を引きずります。一方で、午前中はぼんやりしていることも。保護者からは、便秘など身体的不快や睡眠不足の相談があります。 |
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生活リズムを整えるサポートを家庭とも共有 怒りっぽさは、体の不調のサインであることも。例えば、睡眠の質が下がると感情の調整力が弱まり、ちょっとした刺激で怒りやすくなります。また、体調不良や生活リズムの乱れ、便秘などの不快感が慢性的なストレスとなって、イライラにつながる場合もあります。そのため、まずは生活リズムを整えるサポートが必要。 保護者と情報を共有し、園では生活のルーティンを大切にしながら関わっていきましょう。 |
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園での支援実例
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身体的不快を伝える代替手段を用意 Dさん自身が身体的不快を認識できるよう、様子を見て「おなかが痛いんだね」「眠いね」などと代弁するようにしました。また、不快を伝える絵カードを用意し、自分でも伝えられるようにしました。 |
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横になれる休憩コーナー 休憩できるコーナーをつくり、落ち着かないときや休みたいときに、横になって休めるようにしました。 |
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公認心理師、臨床発達心理士 白馬智美 イラスト/ナカムラチヒロ 取材・文/こんぺいとぷらねっと |


