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絵カード はじめてガイド②

「物」にリンク
子どもがじょうずにくつの脱ぎ履きをできたときに、「くつ」の絵カードを見せながらほめる。

「物」や「活動」と
絵カードを結びつける

絵カードは、ことばのやりとりが難しい子とのコミュニケーションにも役だつ、便利なツールです。とはいえ、絵カードを使えば、子どもとすぐに円滑なやりとりができるようになるわけではありません。なぜなら、その絵カードに描かれている物が何か、どんな活動かを知らなければ、子どもには意味がわからないからです。そのため、絵カードを使う前には、子どもが絵カードを見て「あれのことか!」と物や活動をイメージできる、楽しい経験をしておくことが必要です。
絵カードは、ある程度できるようになったことを「定着」させたり、「忘れない」ようにしたいとき、また、できてはいるけれど「自発的に」するようになってほしいときなどに利用するもの。全くできないことを絵カードを使って教えようとするとうまくいかず、場合によっては、絵カードを見せるだけで拒否するようになってしまうこともあるので、注意しましょう。

子どもが絵カード嫌いになる
使い方をしない

絵カードは、〝こちらがさせたいことをさせる〟ためではなく、〝子どもがしたいことを伝える〟ために使うのが基本の使い方です。「トイレに行って」「片づけて」など、保育者の都合で子どもに指示を出す使い方ばかりしていると、子どもは絵カードを嫌がり、見ることさえしなくなってしまいます。特に、絵カードを使い始めて間もないうちは、子どものやりたくないことを絵カードで指示する使い方は控えましょう。まずは、子どもが「絵カードって楽しい」「絵カードがあると便利」と思える使い方をすることが大切です。
できたときに「いいね!」や「できたね!」の絵カードを見せてほめるのも、よい使い方。例えば、手洗いができたら「きれいに洗えたね」と声をかけながら「いいね!」の絵カードを見せます。「~してはいけません」「~しない」などの禁止の絵カードは、子どもに危険が及ぶ場合以外は、できるだけ使わないようにしましょう。実際には、保育者の都合で禁止の絵カードを使うことが多くなりがちなので、注意が必要です。
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教えてくれた人/
岡山大学学術研究院 教育学域教授 佐藤 曉
イラスト/seesaw.
絵カードイラスト/鹿渡いづみ
取材・文/森 麻子
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