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支援のアイデア

PriPri パレット定期誌スタート InstagramLIVE その2 〜全3回〜

 

 


『PriPriパレット』春号が、2018年と違うのは定期刊行になったところですけれども、定期刊行になったからこそ春、新しい子どもたちが来て、クラスや先生が変わって保育が始まる時期から、夏になって外の活動が増えたり、友達関係が深まったり、秋になっていろいろ行事が出てきて、最後冬になって園、クラスの形が固まったり、次の学年、次の学校に向けてどう育ちを引き継ごうかと、季節季節に応じた保育の悩み、行事に合わせてより的を絞った記事を『パレット』では出していこうと思っています。春の第1特集では「環境が変われば「できた!」が増える。多様な子たちがのびのび育つ環境」というテーマで、新しい子どもたちが園に来る。その前にきっと先生方は環境をどういうふうに構成しようかなと悩まれると思うんですけれども、実際の保育園さんがやられている工夫の例を基に、環境をこう考えていくと構成がしやすいですよ、というのを紹介しています。

1つだけ具体的にお見せしたいと思います。
子どもたちが朝園に来て、着替えをしたり、手洗いをしたり、物をしまったりする、その一連の流れが身につくまでが難しい子だったりとか、なかなか覚えられない子がいると思います。その子たちに対してどうやってその流れを伝えていくか、この保育園さんでは幾つかのパターンを用意されていたんです。例えばこのように、先の見通しが持てるほうが安心して活動できるよという子はこういう一覧式を持たせていたりだとか、逆に情報が多いとパニックになっちゃうよという子のためには、1枚1枚こうやってめくって、着替えが終わったら次をめくる、トイレが終わったら次をめくるというのを使っていらっしゃる園さんでした。

また、面白かったのがこの着替えをめくって次トイレというときに、このカードをトイレに持っていくんですね。そうしたらトイレにはまたこのカードをかけるフックがありまして、子どもはここにかけてトイレの中に入るんです。トイレから出たらまたこのカードをめくって、次、何々というのが出て次の場所に行くというような工夫をされていました。朝の流れを見ても、子どもに合わせてこの子にはこう、あの子にはこうという対応をされていて、この園さんの例を6ページにわたって具体的に写真でお見せしていきますので、先生方のヒントになるといいかなと思います。

ほかには園さんで必ずやられますよね。製作活動。これも春のモチーフに絞りましてこいのぼりとか、タンポポとか、あとはイチゴやカタツムリを紹介しています。
例えば今日はみんなでこいのぼりを作るときに、例えばクレヨンで丸や三角や四角を描いて、模様を描いてはじき絵をしてこいのぼりを作ろうとしたときに、丸が描けない子にはどういうふうに先生が補助をするかとか、絵の具で塗るのが苦手な子、力が弱い子には先生がどういうふうにサポートするかとか、クラスでの活動をメインに据えながら、この部分が苦手な子、あの部分が苦手な子と支援を個別に書いてお勧めしています。
そのほか、春にある健康診断や避難訓練が苦手な子に対するアプローチも載っています。

あとはこの辺りも春から知っておきたい内容でしょうか。「春1年を見通して早めにスタート! 今から始める育ちにあった就学先を選ぶために」1年間の連載になります。就学の準備というとどうしても年度の後半をイメージしがちですが、保護者の方々はお子さんの状態に合わせてもう早い段階から悩んでいらっしゃる方もいます。保護者から尋ねられたときに先生が情報を出してあげられるような、保育者も知っておきたい内容をまとめています。

就学支援、春から次の3月に向けてこの時期にこういうことがありますよ、こういう動きをお母さん方、お父さん方はたどっていかれるんですよというのを先生方が御存じになって、その上で何かお母さんたち、お父さんたちの相談に乗れたらば、きっと親御さん方は安心されるのではないかなと思います。
まだ全然紹介できていないページもあるのですが、本当に1冊が盛りだくさんの内容になっております。今までにいただいている質問にお答えしますね。

●2018年の『PriPri発達支援』は現在購入できないですか?
-今現在も購入いただけます。アマゾンなどネット書店さんでも書店さんでものぞいてみてください。

●環境の支援、一人遊びの環境設定特集もやってほしいな。
-面白そうですね! お友達との関係づくりが難しいお子さんとか、パニックになっちゃってクールダウンしたい、そういった1人になりたいところの環境って大事ですもんね。

●発売日、お値段は?

-まずこの春号は、3月2日の発売になっております。1冊のお値段が税込みで1,980円です。ちょっと『PriPri』よりはお値段がお高めなのですけれども、先ほど申し上げたように『PriPri』よりも大きくなってページ数が増えていて3か月分の内容ですね。春号がぎっしり詰まっていますので、損はさせませんという値段設定になっております。

夏号は4月27日に発売予定です。意外にすぐ来ますね。秋号が8月2日、冬号が11月1日です。お値段は春号と同じ1,980円税込みになっております。
夏号、秋号、冬号ですけれども、『PriPri』で指導計画がつく号、6月号、9月号、12月号、それらと大体同じ発売時期になっていますので、『PriPri』を購入されている方、講読されている方は、指導計画がつく号だから『パレット』も本屋に出ているな、ワンダーさんが届けてくれるかな、そんなふうに覚えていただけるといいかなと思います。

夏号、秋号、冬号、どんな内容かが分からないと定期購読はできないなと思われるかなと思うのですが、まず夏号は遊びと視覚支援で友達トラブルを解決しようという特集を設けております。新しいクラス、新しい先生、新しいお友達と一緒に4月から過ごし始めてだんだん友達関係が深まってきたときに、遊んでけんかになっちゃって泣いてパニックが収まらないとか、順番が守れないとか、すぐかんしゃくを起こしてたたいちゃうとか、そういった友達関係のトラブルを、日頃からできるような遊びと視覚支援でグッズを使ったりして解決していきましょうというのをテーマにしていたり、発達障害の特性に配慮をした熱中症対策も記事にしています。

就学のコーナーでは、保護者の方々は夏から就学相談会とか学校の見学に行かれたりしますので、その辺りをテーマにしています。
秋号では、無理をさせない行事参加ということで運動会を取り上げてみようと思っています。あと運動会競技につながるような運動あそびなども紹介する予定です。
冬号では、もうすぐ就学、進級という時期になりますので、子どもの育ちをどういうふうに引き継ぐか、就学先との協力体制づくりなどを取り上げていく予定になっております。

ご質問にお答えしますね。

●全てに先ほどのような塗り絵みたいなものはつくのですか?
-毎号こちらのページはつく予定です。そして、併せて毎号このようなコピーして視覚支援に使えるようなグッズ・ページもついてくる予定です。

●CD-ROMもついていますか?
-すみません。CD-ROMはついていません。紙だけの本になります。ただ、CD-ROMとは違うのですけれども、一部、例えば先ほどのあそびのページですが、カラー版がダウンロードできるようになっております。『PriPri』のホームページに『PriPriパレット』のコーナーが今日からオープンしております。そこに行っていただくとこの内容がダウンロードできるようになっています。

すみません。時間も進んできましたので、今日までにインスタとツイッターで質問をたくさんいただいていたので、簡単にそちらにお答えをしていこうと思います。

●毎月出ますか? いつ出ますか?
-繰り返しになりますが、年に4回です。まず、春号は来週3月2日です。夏号は4月27日、秋号は8月2日、冬号は11月1日の発売予定です。

●電子書籍はありますか?
-電子書籍もあります。アマゾンさんのホームページへ行くと選べるようになっていますので、見てみてください。

●小学校でも使えますか?
-小学校でやっている国語、算数、理科、社会みたいな学習については載っていないのですけれども、視覚支援、環境構成、保護者との信頼関係をどう築くかという記事は小学校でも十分お使いいただけるかと思っております。

●担任と加配の先生、どちら向けですか?
-これはどちらも読んでいただけます。というのも、例えば先ほど紹介した環境づくりというのは、担任の先生が年度が始まる前とか、クラスを運営しながらどういうふうに環境をつくっていこうかなと読んでいただけます。
さきほどお見せした製作のコーナーですね。この辺りの製作のコーナーも、じゃ、今年の4歳クラスのこいのぼりをどうしようかな、うちのクラスはどうしようかなというときに参考にしていただけるんじゃないかなと思います。

ただ、クラスでこの製作をするときに、誰々君はちょっと筆圧が弱いな、うまく形が描けないなというところは、ここにその支援が載っているのですけれども、それはもしかすると加配の先生がお読みになって、クラスの先生と相談しながら、私この部分はサポートへ入りますねとか、ここは誰々君にはこういう点線で形を描いてあげた紙を別に用意しておきますねという感じで連携していただくこともできるのかなと思います。

塗り絵とか迷路とかの素材集のページは、これも加配の先生がついていらっしゃるお子さんがあそびに困っているとか、手持ち無沙汰になっているとか、何か待ち時間にふらふらしちゃって落ち着きがないときにさっと出してあげるとこの遊びに集中して落ち着けるのかななんて思います。

●『PriPri』の発達支援、発達障害、発達に課題がある子の保育の記事をまとめた本ですか?
-これは全ページ新規取材の新しい情報になっておりますので、今まで『PriPri』の発達障害の記事を読んでくださった方も新しく情報を得ていただけると思います。

●『PriPri』を定期購読したら『パレット』はついてきますか?
-すみません。『PriPri』と『パレット』は別媒体になりますので、『PriPri』は『PriPri』で定期購読いただいて、『パレット』は『パレット』で定期購読していただけるとうれしいです。

そのほかに例えばこだわりが強過ぎる子にはどう対応したらいいですかとか、お子さん個人に関する質問を幾つかいただいていたのですけれども、私は一編集者でして専門家ではないので、私がこの場でお答えするのは控えようかなと思います。

ただ、この本の中にもこういった記事を作っています。「困っている子どものなぜとこうする、理由と対応」と書いているのですけれども、この記事では発達障害の基本的な理解とサポートについて紹介しながら、具体的な積み木を並べて遊ぶのに夢中なA君、食事の時間になってもやめられません。このA君はなぜこうなるの、その理由と、じゃ、どうする、こうするという対応のヒント、その場ではこうしましょうね、日頃からこうしましょうねというのを載せていて、これを具体的に4人のケースを掲載しています。

ここではこだわりが強い子、興奮や衝動を抑えられない子、過敏がある子、多動な子の4人を紹介しているのですけれども、今後も『PriPriパレット』ではこういったお子さんの特性に合わせた配慮なども具体的に紹介していこうと思っていますので、質問くださった方、ぜひこのような記事を読んでいただいて何か保育のヒントにしていただければと思います。

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この続きは「その3」公開までお待ちください。

「その1」はこちら。

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