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支援のアイデア

活動のつまずきを無理なく減らす
健康診断の視覚支援①

事前の練習がない健康診断は、見慣れない道具や音の存在も加わり、苦手な子が多い行事です。
何をするのかわからない不安から、落ち着きがなくなったり、固まって動けなくなったりして、活動に参加できないこともあります。このようなつまずきをなくすには、子どもが活動の〝意味〞や〝流れ〞をわかるようにし、「わからない」ことで生じる不安を軽減することが必要です。しかし、発達に課題のある子は、ことばの説明だけでは、活動がイメージに結びつきにくいので、絵や写真などの視覚情報を使った支援ツールを活用したり、事前にリハーサルをしたりするなど、子どもの特性に合った手だてが欠かせません。大きくつまずかないように、視覚支援でしっかりサポートしていきましょう。
内科検診の不安を軽減 おなかの診察エプロン
おなかの中を描いたエプロンをぬいぐるみに着せ、ごっこあそびをしながら、内科検診のリハーサルをしましょう。保育者はおもちゃの聴診器をつけてお医者さん役に。
使い方
「おなかの中の音を聴いてみよう。くまくんは元気かな? トクトクと心臓の音が聞こえるよ」などと言いながら、聴診器を「おなかの診察エプロン」に当てます。慣れたら、子どもも聴診器をつけて、お医者さん役になってみましょう。
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教えてくれた人/岡山大学大学院教育学研究科教授 佐藤 曉
支援ツール制作/マーブルプランニング
イラスト/市川彰子
撮影/中島里小梨(世界文化ホールディングス)
取材・文/森 麻子

この記事が詳しく掲載されているのは
PriPriパレット 春号
27ページに掲載
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