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支援のアイデア

事例別に見る
困っている子どもの〝なぜ?〞と〝こうする!〞

読み聞かせ中に落ち着かないDちゃん
行動が予測できず目が離せません
気が散りやすいのはなぜ?
注意欠如・多動症の特性として、多動性や衝動性、転導性(気の散りやすさ)があげられます。周囲の刺激に目がいき、集中力が続かず、立ち歩いてしまったり、長時間座っていることが難しかったりします。行動を制限するとストレスになるので、ある程度許容しながら、刺激をなるべく減らしておくことが大切です。また、自閉スペクトラム症に見られる「こだわりが強い子」では、座席を決めておくと安心して座れる場合もあります。
対応のヒント

刺激となるものは事前にできるだけ片付けておきます。立ち歩く子は、保育者の目が届き、離席してもほかの子の邪魔にならない位置(前列端など)に座るとよいでしょう。席を離れても、保育者をチラチラ見ていたら、その子なりの参加と受け止めましょう。

このケースを動画で再現しました。子どもが感じていることを疑似体験していただくものですが、実際の感覚は、障害の度合いや個人によって異なります。
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教えてくれた人/お茶の水女子大学名誉教授 榊原洋一
臨床心理士・NPO法人子ども家庭リソースセンター理事 永田陽子
撮影・動画制作/磯﨑威志(Focus & Graph Studio)  取材・文/こんぺいとぷらねっと
イラスト/ノグチユミコ モデル/五條千衣 橘果音 前原幸來 松平将馬 渡部葉月 仲田友紀子
撮影協力/クレアナーサリー市ヶ谷(東京都)
動画音源監修/柏野牧夫(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)

この記事が詳しく掲載されているのは
PriPriパレット 春号
45ページに掲載
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