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育ちに合った就学先を選ぶために2

就学先の選択と決断に、保護者は大きな不安を抱えます。就学について悩む保護者の良き支援者となるために、就学の相談員として各園を巡回している佐藤先生に教えていただきます。今回は、就学先の4つの選択肢をご紹介します。
特別支援学校
1 学級6 人、重複障害は1 学級3 人
知的・視覚・聴覚障害、肢体不自由などがある子どもが対象で、障害の特性や教育的ニーズを踏まえて、個に応じた教育を行うよう配慮された学校。個別に学習が行われる場合もありますが、学級集団や小グループなど様々な形で授業が行われます。将来の自立と社会参加に向けて主体性を育み、豊かな関係性を育む教育活動が展開されます。
特別支援学級(固定級)
1 学級8 人。通常級の活動に参加することも
障害の特性や教育的ニーズを踏まえた教育を行うよう配慮された少人数学級です。知的障害のほか自閉スペクトラム症などの発達障害、情緒障害、肢体不自由などがある子どもが対象。特別支援学級と通常級の各教師が連携を図り、可能な範囲で通常級の学習活動に参加することも。多様な学びの場を活かすことで、児童の互いの理解を深め、集団生活の力を養う教育活動が実施されます。
通級指導教室
別教室、または他校の教室で必要に応じて
通常の学級に在籍しながら、子どもの教育的ニーズを踏まえ部分的に教育を行う場。在籍している小学校に無い場合は、設置している近隣の学校に出向く場合もあります(自校通級と他校通級)。東京都では、2016年度より「情緒障害等通級指導学級」から「特別支援教室」に整備され、2018年度には都内全ての公立小学校に特別支援教室が設置されました。
通常級
個別な支援が必要な場合加配の教師によるサポートも
地域によって異なりますが、1学級40人(1年生は35人)で編成。学級担任に加えて加配の教師が学級に入り、授業のサポートを行う場合も。サポート体制は学級や授業に応じて異なります。児童が主体的に学習できるよう必要に応じて個別支援をするなど、担任と加配の教師が連携しながら学習活動を展開しています。
*令和3年度より5年かけて小学校は2年生以上1学級35人以内に引き下げる。
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教えてくれた人/筑波大学附属大塚特別支援学校 佐藤義竹
撮影/五十嵐公 イラスト/オグロエリ 構成/ tobiraco編集室
撮影協力/大子町立大子幼稚園(茨城県)

この記事が詳しく掲載されているのは
PriPriパレット 春号
60ページに掲載
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