発達に課題がある子を支える
保育者の声
発達に課題がある子の保育は、 あたたかい気持ちになれたり、 改めて気づかされたりすることの連続です。 そんな保育者の声を紹介します。 |
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優しい子どもたちに助けられています 幼稚園に支援が必要な子が数名いました。一人ひとりに合う保育や支援の仕方を考えて関わっていましたが、ときには悩むこともありました。 しかし、そのたびにクラスの子どもたちが「先生、Cくん喜んでいるみたい。楽しそうだね」「Dちゃん、こうするんだよ!」と助けてくれました。助け合うことが自然とできる子どもたちの姿を見ていると、それだけで感動します。また支援が必要な子の保護者からも「登園時間になると、自分でかばんと制服を持ってくるんです。友だちのいる幼稚園が好きみたいです」と言ってもらえました。子どもたちの優しさに感謝しています。 (保育歴10年/M・Sさん) |
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子どもの思いを受け止められた自分に自信 以前、幼稚園で発達に課題がある何人かの子の補助を担当していました。 そのなかに活発で、思いもよらない動きをするBくんがいたのですが、ある日、階段を数段登って振り返り、下にいる私を見ていたんです。「ジャンプする!」と思った瞬間、Bくんは階段からジャンプ。とっさに、Bくんを受け止めました。もしかしたら私を信頼して、ジャンプをしたのかもしれません。そのことをほかの先生が、Bくんが通う療育の先生に伝えたところ「〇〇先生(私のこと)は、発達に課題がある子への感性がいいのかもしれません。関わり方がいいですね」と言われたそうです。そのことばが今も励みになっています。 (保育歴4年/K・Kさん) |
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————————————————————– イラスト/松尾穂波 構成/麻生珠恵 |
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この記事が詳しく掲載されているのは |
PriPriパレット 春号 65ページに掲載 |
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