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支援のアイデア

視覚支援で叶える!
順番がわからない子への支援

「早くあそびたい!」という気持ちから、順番待ちをしている友だちの前に割り込んであそぼうとする子に、どのような支援をすれば良いのでしょうか。
【トラブルの背景】
先の見通しを持てないことが、順番を待てない大きな理由
「待てば自分の番がくる」ことがわからないため、順番を待てません。また、友だちの列を、"順番待ちの列"だと認識していなかったり、そもそも「並ぶ」の意味を理解していなかったりするケースもあります。
【支援のポイント】
「あと何人」かがわかれば見通しがついて順番を守れる
「待てばあそべる」ことを、子どもが目に見える形でわかるようにすることが大切です。「あと何人待てば自分の番」かがわかれば、「少し待てば必ずあそべる」と安心できるので、がまんして待てるようになります。
【待てるかな? ボード】
「あと何人待てば自分の番」かを数字で示します。「あと3人」「あと2人」と順番に応じてツールの数字を変えることで、順番待ちの時間も退屈せずに待てます。順番を代われないときや、あそびを終わらせられないときには、「あと何回」を示すツールとしても使えます。
使い方
「あと5人」のときは赤い針を「5」に、「あと2人」のときは「2」に合わせます。
使い方
「あと3人」のときは①②③の数字をボードに貼っておきます。「あと2人」になったら、子どもが③の数字を外します。数字が全部なくなったら、自分の番。
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教えてくれた人/岡山大学大学院教育学研究科教授 佐藤 曉
支援ツール制作/佐藤ゆみこ
支援ツールイラスト/鹿渡いづみ
撮影/中島里小梨(世界文化ホールディングス)
取材・文/森 麻子

この記事が詳しく掲載されているのは
PriPriパレット 夏号
14ページに掲載
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