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【運動会】苦手を減らす感覚あそび
〜ダンスが苦手な子〜②

運動会の練習が始まると、からだをうまく動かせない子や、参加したがらない子の様子が気になることがあるかもしれません。そこで、読者からの悩み別に、苦手の背景と保育でできるあそびを紹介します。
【お悩み】模倣が苦手でダンスができません
(できない背景)ボディイメージの未発達
 自分のからだに対する実感を「ボディイメージ」と呼びます。車の運転に例えると、車幅や向きがわかる車体感覚に似ています。ボディイメージが未発達だと、自分のからだをうまく扱えず、その結果、模倣する力が育ちにくく、ダンスも苦手になることがあります。
(保育でできること)からだの隅々に意識を向けて
 ボディイメージが未発達だと、トンネルで頭をぶつけたり、大縄跳びに入れないことがあります。反復練習だけで一見ダンスを覚えることはできますが、それは根本的な解決にはなりません。ボディイメージは基礎感覚の育ちが重要なので、からだの隅々に意識を向けるあそびが必要です。
あおむけはいはい
(あそび方)3歳後半〜
あおむけではいはいする姿勢になり、おしりを落とさず、床と平行になる姿勢をつくります。その姿勢を30秒くらいキープできるようになったら、くものように前進、後退、横歩きをしてあそびましょう。
POINT
普段とらない姿勢や動きに挑戦すると、からだの隅々に注意が向きやすくなり、手足やからだの器用な動きの発達につながります。速さを競うと姿勢が崩れ、手足の動きに意識が向かなくなるので、ゆっくり丁寧に動くよう声をかけましょう。
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教えてくれた人/療育塾ドリームタイム主宰 作業療法士 木村 順
撮影/磯﨑威志(Focus & Graph Studio)
イラスト/killdisco
撮影協力/北川口幼稚園(埼玉県)
モデル/塚尾桜雅 星 乃々
構成・文/江頭恵子

この記事が詳しく掲載されているのは
PriPriパレット 秋号
9ページに掲載
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