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支援のアイデア

【運動会】苦手を減らす感覚あそび
〜ダンスが苦手な子〜①

運動会の練習が始まると、からだをうまく動かせない子や、参加したがらない子の様子が気になることがあるかもしれません。そこで、読者からの悩み別に、苦手の背景と保育でできるあそびを紹介します。
【お悩み】模倣が苦手でダンスができません
(できない背景)ボディイメージの未発達
 自分のからだに対する実感を「ボディイメージ」と呼びます。車の運転に例えると、車幅や向きがわかる車体感覚に似ています。ボディイメージが未発達だと、自分のからだをうまく扱えず、その結果、模倣する力が育ちにくく、ダンスも苦手になることがあります。
(保育でできること)からだの隅々に意識を向けて
 ボディイメージが未発達だと、トンネルで頭をぶつけたり、大縄跳びに入れないことがあります。反復練習だけで一見ダンスを覚えることはできますが、それは根本的な解決にはなりません。ボディイメージは基礎感覚の育ちが重要なので、からだの隅々に意識を向けるあそびが必要です。
ポジションゲーム
(あそび方)3歳後半〜
4色のカッティングシートを切り、各々の中心幅を子どもの肩幅くらいにあけてレジャーシートに貼ります。子どもは直立姿勢から、「右足は緑」「左手は白」などの指示に従い手足を移動。しりもちをついたら負けです。
POINT
普段とらないポーズをとることで、自分の手足、からだのサイズや輪郭、力の入れ加減、姿勢に意識を向けます。同じポーズが出てこないように指示をするのがコツ。その結果、ボディイメージが育まれます。
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教えてくれた人/療育塾ドリームタイム主宰 作業療法士 木村 順
撮影/磯﨑威志(Focus & Graph Studio)
イラスト/killdisco
撮影協力/北川口幼稚園(埼玉県) 
支援ツール制作/佐藤ゆみこ
モデル/冨田一瑠 星 乃々
構成・文/江頭恵子

この記事が詳しく掲載されているのは
PriPriパレット 秋号
8ページに掲載
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