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YouTubeで体験! 聴覚過敏

運動会や発表会など、秋は子どもたちが心待ちにしている行事が目白押し。ところが、聴覚過敏のある子どもにとっては、大音量のBGMやピストルの音、楽器の音などをツライと感じることがあるようです。
聴覚過敏のある子どもの苦手な音は、
・特定の音や声がツライ
・予想外に鳴る音にびっくりしてしまう
など、人それぞれです。
今回は、音が重なると聞き分けられない子の世界を疑似体験してみましょう。
音が重なると聞き分けられない!
[例えば]
・騒がしい室内で保育者の声が聞き取れない
・合奏時に自分の音が聞こえない
・室外からの音が気になって集中できない
人間の耳には、騒々しい場所にいても自分が聞こうとしている音を選り分けて、それを聞き取ろうとする機能が備わっています。しかし、聴覚過敏のある子どもの中には、脳内での音の処理がうまくいかず、必要な音が聞き取れない子どもがいます。
こんなふうに聞こえているのかも?
保育中の楽器練習の様子を再現しました。自分が鳴らす楽器の音や先生の話す声が、周囲の音と区別がつかなくなるなど、聴覚過敏のある子どもの聞こえ方を、体感してみましょう。
定型発達の子ども(聞こえている音量)
聴覚過敏のある子ども(聞こえている音量)
YouTubeで疑似体験!
*子どもが感じていることを疑似体験していただく動画ですが、実際の感覚は、障害の度合いや個人によって異なります。
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教えてくれた人/臨床発達心理士 公認心理師 中野圭子
撮影・動画制作/磯﨑威志(Focus & Graph Studio)
イラスト/秋野純子
モデル/北村凌駕 前原幸來 嶺岸煌桜
撮影協力/クレアナーサリー市ヶ谷(東京都)
音源制作・監修/柏野牧夫(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
取材・文/こんぺいとぷらねっと

この記事が詳しく掲載されているのは
PriPriパレット 秋号
42ページに掲載
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