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支援のアイデア

わざとじゃないのに
チック症②

本人の意志と関係なく、特定の動きや発声が出るチック症。そのふるまいは脳が成熟していく過程において起こりがちであることを理解し、保育における子どもとの関わり方を考えていきましょう。
わざとやっているわけではないチック症。まずは、自身では制御できない動きや発声に戸惑っている子どもの様子と困っている状況を把握するようにします。子どもの成長の観点からチック症をとらえ、脳が成長していく過程で起きているのだと理解しましょう。
症状が目立ってしまう場面では、戸惑うチック症の子どもに「大丈夫だよ」と声をかけて安心させましょう。本人と保護者の同意が得られた場合、周囲の子どもたちにも、「○○くんも困っている」「成長の途中に起こっている」ことだと伝えても。症状を過度に気にせず、クラス全体でチック症の子どもを受け入れる雰囲気づくりを保育者は心がけましょう。
【本人がつらく感じてしまう】
チック症を理解していること、成長すれば落ち着くこともあることを伝える。
【周囲が気にしてしまう】
まわりの子どもにもチック症の説明をすることで、クラスみんなで受け入れる。
【環境が目立たせてしまう】
チック症状が出ても支障のない環境に調整する。
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教えてくれた人/帆足暁子
イラスト/川合翔子
取材・文/岡田 望

この記事が詳しく掲載されているのは
PriPriパレット 秋号
71ページに掲載
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