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支援のアイデア

意欲を引き出す
製作支援のポイント

春は、製作が苦手で意欲的に取り組めなかった子でも、経験を重ね、環境にも慣れてきたかと思います。成長した子どもたちがさらに楽しめる、製作支援のポイントをご紹介します。
子どもの成長に合わせて支援の方法を変える
この時期になると、支援が必要な子も保育者との信頼関係ができ、クラスの友だちとも関係が深まっています。そのため、今までのように保育者が一対一でかかわらなくても、積極的に活動に取り組める場面が多くなっているでしょう。子どもにもよりますが、製作でも、最初から最後まで保育者が一緒に作る必要はありません。
保育者は、普段から子どものやりたいことや興味のあることを観察し、意識的に話題にして意見を引き出すとよいでしょう。そうして出た意見を製作に取り入れると、子どもの意欲が高まりやすくなります。また、製作コーナーを充実させ、子どもがあそびの中でいろいろな素材の使い方や性質に親しんでおくことで、製作へのアイデアが湧くこともあります。
今までは作りやすいように工夫していた材料や作り方も、あえてクラスの子と同じものにし、様子を見て、作りながら支援してもよいでしょう。
ポイント1 作るモチーフは子どもの声を拾って
子どもの「これを作りたい」「これを使いたい」に耳を傾けましょう。イメージが膨らむ会話を増やすと、製作への意欲が高まります。
ポイント2 普段のあそびで素材に親しんでおく
製作コーナーにいろいろな素材を常備します。新聞紙なら丸めて投げたり、ちぎったり、あそびの中で使い方を経験できるようにします。
ポイント3 「みんなと同じ」に応える
「みんなと同じものを作りたい」という気持ちが芽生えたら、苦手だった材料や作り方でも、クラスの子と同じものを提示しても。子どもの様子を見ながら援助しましょう。
教えてくれた人/河井優子
制作/北向邦子 撮影/中島里小梨(世界文化ホールディングス)
取材・文/こんぺいとぷらねっと
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掲載されているのは

PriPriパレット 2021冬号

PriPriパレット 2021冬号

20・21ページに掲載

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