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意欲が芽生える
ことばかけを②

新しい生活に子どもたちがやる気いっぱいの春。その意欲を大切にしたくても、まだ関係性を築けていないなかでのコミュニケーションに悩むことも。
子どもたちの意欲を育むコミュニケーションとは?「ことばかけ」から考えます。
行動の理由を知り、働きかけを変えるときにはどのような「ことばかけ」をしたらよいでしょうか?じょうずにほめて、わかりやすく伝えることがポイントです。
POINT1 具体的なことばで
「きちんと」「しっかり」といったことばは抽象的で基準がなく、具体的な状況をつかめません。「ちゃんと手を洗って」は、「手洗いはせっけんを使って」というように、物や数値を示すなど、「5W1H」を具体的に表して。
POINT2 ポジティブな言い方で
「〜しないで」「〜はダメ」は「〜しようね」「〜だとうれしい」とポジティブに。また、ほめる際は「手洗いできたね。次は言われなくてもしようね」などと否定的な内容を込めると意欲が下がるので注意を。
POINT3 脅す表現は使わない
「○○できないと小学校に行けないよ」では怖い感情が先行し、たとえそれができても意欲は生まれません。「○○できるとかっこいいよ」など、できたときの姿がイメージできる言い方を。
POINT4 タイミングや姿勢も大切
ほめるときは行動の直後に、子どもに近づいて視線を合わせることが大切。嫌がらなければ抱きしめる、ハイタッチなどの動作もつけると、自分の行動がほめられたことがより実感できます。
教えてくれた人/鳥取大学大学院 医学系研究科教授 井上雅彦
イラスト/熊本奈津子
取材・文/江頭恵子
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PriPriパレット 2022年4・5月号

PriPriパレット 2022年4・5月号

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