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支援のアイデア

「できる!」に変わる
ことばかけチェンジ

新しい生活に子どもたちがやる気いっぱいの春。その意欲を大切にしたくても、まだ関係性を築けていないなかでのコミュニケーションに悩むことも。
子どもたちの意欲を育むコミュニケーションとは?「ことばかけ」から考えます。
具体的で子どもに伝わりやすく、やる気を引き出すフレーズに言い換えましょう。

1 着替えの途中であそびはじめてしまう


(ここがNG!)抽象的なことばでは何をしたらよいかわからない
「ちゃんと」とだけ言われても、「何を」「どう」したらよいのかわかりません。そのときの状況だけで、すべきことがわかるだろうという大人の前提は伝わりません。
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(言い換え)具体的に何をしたらよいのかを伝える
「ボタンをとめる」と具体的に「何を」「どうする」と表現することで、子どもの視点に立ったわかりやすいことばかけになります。

2 製作がうまくできず作品をビリビリにやぶってしまう


(ここがNG!)理由を聞かれても答えられない
子どもが不適切な行動をとったとき、保育者はその行動自体に気を取られてしまいがちです。しかし、行動の背景にも理由があり、それをことばで説明できない子もいます。
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(言い換え)どうしたらよいのか対処法を伝える
「なぜ」「どうして」など、理由を答えないといけないと感じることばは避け、どう行動すればよいかを伝えましょう。

教えてくれた人/鳥取大学大学院 医学系研究科教授 井上雅彦
イラスト/熊本奈津子
取材・文/江頭恵子
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掲載されているのは

PriPriパレット 2022年4・5月号

PriPriパレット 2022年4・5月号

54・55ページに掲載

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