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担任&加配保育者の連携術②

運動会や発表会など行事が多い秋。行事を経てクラスの成長を実感する一方で、クラス運営や保育者同士の連携に課題を感じた人もいるのではないでしょうか。お互いに“よきパートナー”と思えるような保育者の連携の仕方について考えます。
スムーズな連携の土台は
〝自分で動ける〟クラスづくり
担任・加配保育者の連携と、クラスの状態には密接な関係が!スムーズな連携のためには、子どもたちへの個別対応を極力減らす保育を目指しましょう。
必要以上の個別対応が連携の壁になることも
「子どもたち一人ひとりを楽しませたい」という思いは、多くの保育者が持っていることでしょう。しかし、子どもに寄り添いたい気持ちが行き過ぎるあまり、発達に課題のある子以外への個別対応も増やしてしまっているケースが見受けられます。活動について必要以上に口頭で説明したり、製作活動を過度に手伝ってしまったりといったことがその例です。その結果、クラス全体が落ち着かず、発達に課題のある子の気持ちも不安定になり、かんしゃくや保育室から飛び出すなどの行動に繋がりやすくなります。
主体性のあるクラスはメリットの宝庫
個別対応を減らすには、担任がその都度、全体に指示や声かけをしなくても「今、するべきこと」を、子どもたち自身が考えて行動できる“自分で動ける”クラスをつくることが必要です。
“自分で動ける”クラスは全体が落ち着いているので、目の前の刺激に引っ張られやすい子も、影響を受けにくくなります。また子どもへの個別対応が減る分、担任も余裕ができて、加配保育者と一緒に対象児への支援を考えられるように。そして、細やかな支援が可能になります。
日本相談支援専門員協会顧問 福岡 寿 先生
イラスト/まつむらあきひろ
取材・文/麻生珠恵
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PriPriパレット 2022年10・11月号

PriPriパレット 2022年10・11月号

52ページに掲載

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