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「吃音」を学ぼう②

吃音は、2~4歳の子どもに多く見られる話しことばの特徴です。生まれつきの体質であることが多く、育て方のせいではありません。子どもにつらい思いをさせないかかわり方を考えてみましょう。
子どもが話しやすいかかわり方と、集団の中での対応について考えます。
周囲が気にしすぎないことが大切ですが、放置するのもよくありません。なめらかに話せる場面を増やし、吃音が定着しづらい環境を整えます。
保育者自身が話し方に配慮するほか、子どものことばが聞き取りにくくても、言い直しをさせないことが大切。返事を急かしたり、逆に「ゆっくりね」などとアドバイスをしたりするのもやめましょう。劇あそびなどでは、本人が参加したい気持ちがあれば、複数人の役や歌う役など吃音が目立たない工夫をしても。
集団の中で、ほかの子どもに「○○ちゃんはどうしてあんな話し方をするの?」と質問されたら、できるだけさらりと流します。ふだんからやさしい気持ちで人の話を聞くことの大切さを伝えていきましょう。
保育者自身が話し方に気をつける
●ゆっくり話す
●簡単な文、ことばで話す
会話の内容に配慮する
●目の前のことについて話す
●質問を減らす
話しやすい環境を整える
●子どもの気持ちが落ち着いている状態で話せるようにする
●複数の子どもがいる場面では、順番に話すなどルールを決める
●ほかの子どもには「○○ちゃんのお話を聞こう」と伝える
教えてくれた人/帆足暁子
イラスト/川合翔子
取材・文/こんぺいとぷらねっと
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PriPriパレット 2022-2023年12・1月号

PriPriパレット 2022-2023年12・1月号

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