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支援のアイデア

クラスづくりのポイントとは?①

持っている個性も違う、育ってきた環境も違う。そんな子どもたちは、育ちのスピードも必要とする援助も一人ひとり異なります。多様な子たちが集うクラスのなかで、個を育て、集団も育てるための保育の視点について考えます。
「個」と「集団」をバランスよく育てる
「個」と「集団」は相乗効果で育ちゆくもの
配慮が必要な子がクラスに複数いると、保育者は、「個を優先すれば集団の育ちが遅れ、集団を優先すれば個に手が回らなくなる」というジレンマを感じることがあるかもしれません。しかし、個と集団は「どちらかを取れば、どちらかが犠牲になる」というものではありません。一人ひとりの子どもの成長は、クラスの質を高めることにつながり、また、クラスの質が高まれば、個々の子どもも成長するという循環が生まれます。
「個」と「集団」の歩みは、交互に、小刻みに進める
「個」と「集団」は相互に作用しながら育つので、どちらを優先するかではなく、「どちらも大事」と捉えて一歩ずつ進むことが大切。「竹馬」の右足を「個」、左足を「集団」とすると、バランスよく歩くには、左右の足を交互に一歩ずつ前に出さなければなりません。最初は不安定で小刻みに左右を動かしますが、スピードにのると安定してきます。クラスが安定すれば保育者に余裕もでき、個別対応の時間なども取りやすくなります。
教えてくれた人/
武蔵野短期大学客員教授・同附属保育園所長 酒井幸子
こども教育宝仙大学 こども教育学部幼児教育学科教授 守 巧
イラスト/金子典生 取材・文/森 麻子
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PriPriパレット 2023年4・5月号

PriPriパレット 2023年4・5月号

10ページに掲載

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