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支援のアイデア

就学支援 Q&A

就学支援のなかで保育者、保護者からよくある質問について、久保山先生にお話を伺いました。
Q 保護者から就学相談が必要か、相談を受けました。
どんなことを伝えればよいですか?
A 「就学先」の話ではなく、
「その子の姿」を保護者と共有しましょう

最初から「学校」「学級」といった学びの場所の話をするのではなく、園での子どもの様子や、支援があると前向きに取り組めたことを保護者に伝えるとよいでしょう。できれば進級の度にそういったことを保護者と共有するのが理想です。その上で「就学先でこんな工夫があると安心して過ごせると思う」と就学後をイメージして話します。また就学相談では、地域の学校の状況や専門家の意見を聞くことができるので、迷っている場合でも相談してみることをおすすめします。
Q 発達に課題のある子の保護者に、
就学相談の提案を持ちかけてもよいですか?
A 園としての考えを
まとめるとよいでしょう

担任保育者ひとりの意見で、保護者と就学相談の話をするのはおすすめしません。日頃から園内で、これから就学する子どもの情報を共有し、園としての見解をまとめておくとよいですね。保護者と話すときは、できれば主任や園長とともに場をもうけ、「園としては小学校に行ってもこんな働きかけや支援があるといいと思うんですよ」と話を投げかけるとよいでしょう。
Q 近隣の小学校の特別支援学級や
通級の様子がわかりません
A ぜひ機会を見つけて
見学に行ってみましょう

地域の方が学校に入れる学校公開日や公開行事などがある場合は、幼保小連携の一環としても、保育者も積極的に足を運んでほしいですね。学校の雰囲気や環境などを知っておくと、この場所で子どもが過ごすというイメージがわき、保護者からの質問にも答えやすくなります。
教えてくれた人/
独立行政法人国立特別支援教育総合研究所
インクルーシブ教育システム推進センター
上席総括研究員(兼)センター長 久保山茂樹
イラスト/大森巳加 取材・文/小栗亜希子
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掲載されているのは

PriPriパレット 2023年6・7月号

PriPriパレット 2023年6・7月号

32ページに掲載

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