ことばの発達の「サイン」を知ろう①
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個人差の大きい幼児期のことばの発達。子どもに気になる姿があったとき、様子見でよいのか否か、迷ったことはありませんか?保育者が押さえたい「サイン」を学びましょう。 | |
語彙が広がらない背景を知ることが大切 発語はあるが、ほかの子どもに比べ語彙が少ない気がする─。日頃の様子から気になる点はあるけれど、様子見でよいのか手だてが必要か、判断に迷うことは少なくありません。ことばの発達は、「語彙が広がらない」ことひとつをとっても、さまざまな背景や原因が考えられるので、保育者ひとりでことばの発達を見極めることは難しいでしょう。大切なのは、ことばの発達にはさまざまな要因が関連していることを知ることです。現在、いわれているのは、遺伝と環境の相互作用。口も体の一部なので体の発達が要因になることもあります。 また、子どもの見逃したくない「サイン」に気付いて適切な支援へつなげること、反対に「安心してよいサイン」を押さえることも重要。「よいサイン」とは「コミュニケーションの芽」のこと。子どものかかわりたい意欲を感じとり、その芽を育てるかかわりを続けましょう。 |
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教えてくれた人/言語聴覚士 田中春野 イラスト/妹尾香里 取材・文/オフィス朔 |