切り替え場面の環境設定①
園生活の中で、子ども一人ひとりがのびのびと過ごせる環境について考えます。今回は活動と活動の間、切り替え場面に注目します。 | |
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苦手な理由ごとに環境設定を考える 活動の切り替え場面で、スムーズに次の活動に移れない子どもがいます。理由は大きく分けて3つです。 ひとつは、時間的な見通しのもちにくさから、次の活動やするべことがわからない場合。今している活動がすべてで次の活動がイメージできません。このような場合、予定を示す視覚的なサポートが効果的なことも。2つめは、見通しはもてるけれど今のあそびを続けたい場合。あそびをやめたくない、終わりにしたらもうあそべないという気持ちに寄り添いつつ、次の活動の楽しみを伝える工夫が必要です。3つめは、次の活動をしたくない場合。無理に参加させようとせず、「見学(活動を見る)」や「休憩(ほかの場所で過ごす)」を選べるようにするとよいでしょう。 |
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パニックやかんしゃくを起こす 見通しのもちにくさから次に何をするのかがわからず、不安でイライラしたり、かんしゃくを起こしたりします。 |
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あそびを続けたくてやめられない 「あそびが楽しくてやめたくない」「終わりにしたら二度とできない」という感情で、今やっていることをやめられません。 |
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次の活動が嫌で移れない 次の活動が苦手だったり興味がもてなかったりして、動くのを拒むことがあります。 |
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教えてくれた人/ チャイルドフッド・ラボ代表理事 藤原里美 チャイルドフッド・ラボ専門相談員 黒葛真理子 イラスト/坂本伊久子 取材・文/こんぺいとぷらねっと |