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支援のアイデア

「吃音」を知ろう①

吃音とは、話しことばが流暢に出ない発話障害のひとつです。幼児期には、まだ自覚がないことも。正しい知識をもって、適切な支援を行いましょう。
育て方のせいではない。正しい知識をもって支援を
「吃音」とは音を引き伸ばしたり、くり返したりするなどの症状で、流暢に話すのが困難なことです。吃音の原因を「保護者の育て方のせい」「利き手を矯正したから」などと認識している人が残念ながら少なくありませんが、それは事実ではなく、本人の生まれ持った体質である場合がほとんどといわれています。また、発達障害との併存が見られることがあります。
通常吃音の多くは「発達性吃音」を指し、子どもに見られるのはこちらがほとんど。それ以外は、脳損傷や強いストレスなどが要因で起こる「獲得性吃音」です。ここでは吃音=発達性吃音として、子どもへのかかわりについて考えましょう。
近年、吃音との向き合い方は「本人が吃音をどう捉え、自己肯定感をもってどううまく付き合うか」に重きが置かれています。偏見や誤解をもたず、正しい知識で、適切な支援をすることが大事です。
教えてくれた人/言語聴覚士 田中春野
イラスト/妹尾香里 取材・文/オフィス朔
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PriPriパレット 2023年8・9月号

PriPriパレット 2023年8・9月号

16ページに掲載

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