My Wonder あなたの保育をサポートする

支援のアイデア

運動会のつまずきって?①

園の花形行事、運動会。子どもたちみんなが、「楽しかった、またやりたい!」と思える行事にするには、どうしたらいいのでしょう?導入から運動会後の振り返りまで長い期間で運動会をとらえ、行事につまずきやすい子でも無理なく参加できる秘訣を紹介します。
行事の苦手さは、日常と違うことへの不安から
発達に課題のある子は、運動会当日、急に演目に出るのを渋り出す、パニックになる、泣いて担任から離れられないなどの姿が見られることがあります。運動会会場には、「たくさんの保護者がいる」「あちこちに見慣れない装飾がある」など、いつもと違うざわついた雰囲気があります。運動会当日に気持ちが崩れやすいのは、本番ならではの「いつもと違う雰囲気」が苦手なことにも関係しているので、苦手を軽減するために適切な配慮が必要です。しかし、当日の配慮だけで子どもが穏やかに運動会の一日を過ごせるようになるわけではありません。
9/5公開の「運動会のつまずきって?②」では、運動会で配慮したいことを紹介します。
運動会でよくあるつまずき
練習に参加できない
発達に課題のある子は、そもそも集団での活動が苦手なので、「運動会という特別な行事に向けた練習」という慣れないシチュエーションでは、さらに練習参加へのハ-ドルが高くなります。
練習時と異なる本番の雰囲気に混乱する
練習と違う本番の雰囲気に圧倒されてしまう場合も。そうすると、気持ちが折れたり、パニックになって動けなくなったり、その場から離れようとしたりすることもあります。
競技のルールやダンスを覚えられない
まじめに取り組んでも、口頭での説明や集団での練習ではなかなかルールや踊りを覚えられない子もいます。その子の“苦手”は何かを探り、子どもに合った教え方を見つけましょう。
教えてくれた人/
岡山大学学術研究院 教育学域教授 佐藤 曉
イラスト/ナカムラチヒロ 取材・文/森 麻子
お知らせカテゴリー

この記事が詳しく
掲載されているのは

PriPriパレット 2023年8・9月号

PriPriパレット 2023年8・9月号

21・22ページに掲載

詳細はこちら

関連キーワード