あかちゃんことばは いつ卒業?①
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子どもも、保育者自身も使いがちな「ワンワン」や「ブーブー」など乳幼児期特有の表現。このようなことばはいつまで使っていてよいの? その疑問に言語聴覚士が答えます。 | |
\たなはる ADVICE/ 子どもの「ワンワン」「ブーブー」は訂正しなくてOK。発達に合わせて保育者がことばを変えて |
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子どもの「言いやすい」を優先に 「ワンワン」などの表現は発達に必要なステップ。子どもの話を遮って訂正したり、無理に教えたりする必要はありません。多くの場合は、自然と大人が使う「成人語」に切り替わります。もし成人語の習得を促したい場合は、子どもの発達に応じて、保育者が使うことばを変えていくとよいでしょう。 |
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\ことばの発達段階/ | |
喃語(なんご) ことばとしての意味をもたない発声。簡単な音を使って発する。コミュニケーションの働きをもつことも。 例:「あっ」「ばぶ」「まんまんま」 |
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一語文 車を見て「ブーブー」と言うなど、意味をもって話すひとつの単語(文)。 例:「ワンワン」「ブーブー」 |
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二語文 意味のある2つの単語から構成される文。名詞+名詞や名詞+述語の組み合わせで、より進んだ会話に。 例:「ワンワン いた」「ブーブー あった」 |
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三語文 「主語+目的語+述語」など、意味のある3つの単語をつなげた文。 例:「ぼく おもちゃ ほしい」「ママ せんせい いた」 ※以降は、主語と述語の組み合わせが2つ以上で構成された複文など、徐々に高度に。発達のスピードには個人差があります。 |
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教えてくれた人/ 言語聴覚士 田中春野 イラスト/妹尾香里 取材・文/オフィス朔 |